眠くなる仕組み

眠くなる仕組み

夜になると眠くなり、朝になると目が覚める。

当たり前のことですが、新生児にはまだ昼と夜の違いが判りません。少し眠っては数時間おきにお腹が空いたと泣き、成長するにしたがって夜にまとめて寝るようになります。

では、大人になって生活のリズムがついてくるのにはどのような仕組みがあるのでしょうか。

その秘密は、身体に備わっているいくつもの機能が重なった結果、起きています。それでは今回は眠くなる仕組みをご案内します。

体内時計

通常、人は夜に眠たくなり、睡眠を取ります。

そうして朝は自然に目覚めることができます。

このように周期的な働きをするのは、身体に体内時計が備わっているためです。体内時計とは、人間は意識をしなくても一日の周期を刻むまるで時計のような機能が備わっています。

その機能のことを体内時計と呼びます。

体内時計が適切に働くことにより、毎日夜になると眠気が襲ってきます。

しっかりと休息をとることができると、朝には目が覚めます。しかし、起床時間が安定していない人もいるでしょう。

しかしご安心ください。体内時計は毎朝光を浴びることでリセットされ、また一定のリズムを刻み始めます。

体内時計は全身にくまなく備わっています。内臓一つ一つにも体内時計はあります。

体内時計に決まったリズムを刻んでもらうためにも、朝は積極的に朝日を浴びて体内時計をリセットしましょう。

交感神経と副交感神経

交感神経と副交感神経からなる自律神経も、体内時計との関りが深いです。

交感神経と副交感神経はまったく正反対の働きをします。

交感神経が優位になるのは、例えば何かに対して積極的に活動を行っているときや緊張しているとき、ストレスを感じているときです。

一方、副交感神経が優位になるのはリラックスをしているときや休息を取っているとき、また睡眠中です。

自律神経が正しく機能していれば、日中は交感神経、夜間は副交感神経がそれぞれ活性化ます。

しかしストレスが限界を超えると、自律神経が適切に働かない「自律神経失調症」という病気が起きることがあります。

夜間でも交感神経が優位になることで不眠症となったり、興奮してイライラしやすくなったりします。

自律神経を問題なく機能させるためにも、ストレスの多い環境を避けること、そして朝には日の光を浴びて体内時計をリセットすることが大切になってきます。

睡眠ホルモン

夜間に副交感神経が活性化されるのに従い、睡眠ホルモン「メラトニン」が分泌されると眠たくなります。

メラトニンは日光などの強い光を浴びると分泌量が減少し、暗くなると分泌量が増えるという特徴を持っています。

そのため、夜になり暗くなってくると疲れていなくても眠気を覚えるようになります。

朝日を浴びてメラトニンを減少させ、夜になるとメラトニン増加により眠りにつくという規則正しい生活を送っていると、メラトニンの減少、増加のパターンから体内時計が形成されるようになります。

逆に、不規則な生活や日の光を浴びない生活を送っていた場合、メラトニンの働きも安定せず、体内時計が形成されにくい事態が発生します。

そのため不眠症などの睡眠障害が現れることがあります。

また、メラトニンには眠気を引き起こす効果だけではなく、体内の抗酸化作用があります。

寝ている間に身体の細胞へのダメージを軽減する効果を発揮します。メラトニンをしっかりと機能させるためにも、規則正しい生活を心がけましょう。

まとめ

夜になると体内時計により副交感神経が優位になること、また睡眠ホルモンメラトニンが分泌されるために眠くなるようになります。

また体内時計やメラトニンの分泌は日光に当たることによりリセットすることができます。

眠くなる仕組みはいかがでしたか?

「眠くなる」という行為一つも様々な過程により行われていることがわかると思います。